ヘッドガスケット というパーツをご存知ですか?
エンジンは、様々なパーツが組み合わさって
構成されています。
そのため、エンジン内部の気体・液体が、外部に
漏れないようにパーツとパーツの接合部分には、
必ず『ガスケット』というパーツがあり、
接合パーツの隙間をなくしています。

車98

参照:http://www.jaf.or.jp/rservice/trouble/heat/heat_f1/

その中でも、 へッドガスケットは非常に重要役割を
果たしており、万が一このへッドガスケットに
破損が生じると、エンジン性能に影響を与えます。

この記事では、 ヘッドガスケットのトラブルと
修理についてご紹介いたします!

ヘッドガスケット とは?

ガスケットの役割をご存知ですか?
部品の隙間を埋め内部気圧を保持します

さて、エンジン本体は、大きく分けると以下のような
2つのパーツから構成されています。

  • シリンダーヘッド・・・燃焼室を形成しピストンを動かす
  • シリンダーブロック・・・ピストが上下し動力を生み出す

特に今回注目する ヘッドガスケットは、
ピストンを動かし動力を生み出すための燃焼に
時には1秒に百回近くも耐える必要があります。

そのような過酷な環境にさらされながらも
シリンダーヘッドとシリンダーブロックを繋ぐ
ヘッドガスケットは、必要不可欠なパーツです。

車99

参照:http://www.jaf.or.jp/rservice/trouble/heat/heat_f1/

エンジンを密閉する重要役割

過酷な環境で重要な役割を果たす
ヘッドガスケットですが、構成素材は様々です。

  • 数枚の金属を重ねた「積層金属」
  • 熱伝導性の高い「銅」
  • 耐熱性に優れた「グラファイト」

上記のうち、現在一般的に用いられているのは
「積層金属」です。

どの素材も柔らかく、ボルトを締め付けると
ガスケット自体が潰れ、パーツ間の隙間を埋め
それによってエンジン気体・液体の漏れを防ぎ、
エンジン内部の圧力を保っているのです。

ヘッドガスケット抜けの症状

では、もし「ガスケット不具合」による内部の
エンジンの気密を保持できなくない場合、
つまり「 ヘッドガスケット抜け 」と呼ばれる
トラブルが発生した車は、どうなるのでしょうか?

加速しない!

車100

エンジンは、ガソリンと空気の混合気を圧縮した
状態に火花を飛ばすことで、燃焼し動力を得ます。

圧縮された気体は、圧縮されていない気体より、
早く燃焼が広がります。
つまり、圧縮すればするほど、
すごい勢いで燃焼エネルギーが広がるわけです。
勢いが強いと、ピストンを動かす力も強くなる為、
圧縮比が強いほど、強い力を得られるわけです。

ということは、ヘッドガスケットが破損しており
圧縮が十分にできない場合
当然、エネルギーを生み出せなくなります。

「アクセルを踏んでも、車が加速しない!」
そのような症状の時、もしかすると
ヘッドガスケット抜けが原因かもしれません。

冬でもないのに白煙が!

車101

燃焼によりエンジンは、高温になります。
高温になったエンジンを冷やすため、
シリンダーヘッドとシリンダーブロックの
周囲には冷却水が流れています。

もし、 ヘッドガスケットが破損していると
燃焼室の中に冷却水が流れ込んでしまい、
燃焼に伴い一瞬で水蒸気になります。
燃焼に伴い生じた排ガスは、マフラーから
排出されますが、水蒸気が含まれているため
白い煙がマフラーから異常に上がります。

「マフラーから異常なほどの白煙が上がる!」
そのような症状の時、もしかすると
ヘッドガスケット抜けが原因かもしれません。

オーバーヒート!

車65

さて上記で、高温になったエンジンを冷やす、
冷却水が燃焼室に流れ込むお話をしました。

そのような場合、冷却水は水蒸気になって
排出されるため、冷却水が減ってしまいます
やがて冷却水がなくなり、エンジンは冷却不足の
オーバーヒートになってしまいます。

もし「冷却水漏れによるオーバーヒート」が
発生した、直ぐにエンジンを停止し自然冷却で
エンジンを冷やしましょう!
※水漏れ以外ではアイドリング状態で冷却

さらに!
ヘッドガスケットの不具合が進行しており
大量の冷却水が燃焼室に流れ込むと、
ウォーターハンマーとよばれる現象により、
エンジンが破損し、エンジン載せ替えになります。

「走行中、オーバーヒート警告ランプが点灯!」
そのような症状の時、もしかすると
ヘッドガスケット抜けが原因かもしれません。

エンジンオイルに異変が!

車102

エンジンには、冷却水の他にも
エンジンオイルが内部を循環しています。

ヘッドガスケットが破損しており、水が内部に侵入
循環しているエンジンオイルと冷却水が混ざると
「乳化」とよばれる、白く濁ってしまい
ミルクティーのようになります。

「乳化」が生じると、エンジンオイルは
潤滑油として機能しなくなり、エンジンは
著しく劣化してしまいます。

「エンジンオイルが乳化している!」
そのような症状の時、もしかすると
ヘッドガスケット抜けが原因かもしれません。

ヘッドガスケットの破損原因

車103

参照:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Damaged_head_gasket.jpg

重要なパーツで、破損すると大変なことになる
ヘッドガスケット ですが、
金属で出来ていて、圧着されているのに
何故 ヘッドガスケットは破損するのでしょうか?

経年劣化による破損

ヘッドガスケットは、金属で出来ています。
当然ながら、年数によって劣化してしまいます。

ヘッドガスケットとしての役割を果たせないと
上記症状が発生いたしますので、
直ぐに交換することをおススメいたします。

高負荷による破損

エンジンは、状況に応じて回転数を変化し
適正な動力を生み出します。

しかし、連続高速走行やチューニングによる
エンジン内圧の上昇などが続くと
ヘッドガスケット にひび、熔解などの破損が
発生する可能性があります。

高負荷走行が多い場合は、
強化された ヘッドガスケット への交換を
おすすめいたします。

ヘッドガスケット修理

さて、万が一 ヘッドガスケット が破損した場合
ヘッドガスケット の交換が必要ですが、
簡単に交換できるものではありません。

交換にはエンジン脱着が必要

車104

シリンダーヘッドとシリンダーブロックの間に
ヘッドガスケット はあるわけですから、
エンジン本体を半分取り外す必要があります

吸排気パイプはもちろんのこと、
その他のパーツを取り外す必要があります。

なんとか、それらを外しシリンダーヘッドも
取り外したとしても ヘッドガスケットが、
長年の圧着でシッカリと引っ付いています。
新しい ヘッドガスケットを取り付けるためにも
シリンダーヘッドとシリンダーブロックの接地面を
平面になるまで磨き続けなければなりません。

取り付けには細心の注意が必要

仮に取り合外しまでが、上手くいったとします。
後は、元通り組みなおすだけ・・・
ではありません!

エンジンは、ピストンが上昇し混合気を圧縮した
「最適なタイミング」で燃焼する必要があります。
その為に、エンジン組み上げには
燃焼タイミングの調整をしなければならず、
ギヤの歯一枚単位で調整しなければなりません。
もしタイミングが狂えば、エンジンが動かない
どころかエンジンブローになりかねません。

さらには、専用の道具で適正な力でボルト
締め付けないと、ヘッドガスケットを破損する
原因になりかねません。

ヘッドガスケット交換工賃は高い!

車105

ここまでの説明を簡単にまとめると
ヘッドガスケット交換は・・・

  • エンジンを半分下す必要がある
  • キレイに接地面を磨く必要がある
  • 取り付けには細心の注意が必要

という事になります。つまり・・・
ヘッドガスケット修理は「高い」ということです。

ヘッドガスケット自体は、安価なもので数千円から
購入できますが、交換工賃に関しては、
安くても5万円から、高いもので10万円も
必要になると言われています。

ヘッドガスケット交換には専門知識必須

ヘッドガスケット交換は、高いから
「何とか自分でしてみよう」と思われる方
正直、おススメいたしません!
ヘッドガスケット交換には、
エンジンに関する専門技術と知識が必須です。

もし自分で交換して、失敗したら・・・
更に余計な出費と時間が必要になってしまいます。

ヘッドガスケット交換はプロに任せるべきです!

ヘッドガスケット気になる方はプロに相談

車106

いかがでしたか?
ヘッドガスケットが、如何に重要なパーツで
修理費用が何故高いかをご理解いただけましたか?

確かに、修理費用は高いかもしれません
しかし、更に大きなトラブルにならないように
「ヘッドガスケットが抜けてるのかな?」と
気になる方は、車のプロに相談してみましょう!

また「修理費用が高い!」と思われる方は、
思い切って、車の売却を考えるのはいかがですか?
車を売って、乗り換え費用にするのもいいかも!