嵯峨野エリアは平安貴族の隠居場所として、今でも寺社仏閣のみどころがいっぱい。歴史好き筆者が、そんな嵯峨野を旅してきました。今回は『平家物語』にもゆかりのある尼寺・祇王寺をご紹介します。

 祇王寺の歴史

『平家物語』に登場する悲恋の尼寺として有名な祇王寺。平清盛の寵愛を受けていた白拍子・祇王は清盛の心変わりから母や妹と共に京を追われ、この嵯峨野でひっそりと隠棲します。境内には祇王や妹・祇女、母・刀自の墓があり、その隣に平清盛の供養塔が立っています。愛する人でもあり、京を出ることになった原因でもある清盛のことを祇王はどう思っているのでしょうか。清盛とともに供養された祇王の気持ちに、つい思いを馳せてしまいました。

美い苔を育てる苔寺

祇王寺はびっしりと生えた青々しい苔が埋め尽くす庭がみどころです。別名『苔寺』とも呼ばれ、侘び寂びの美しい庭を歩きながら観賞できます。

筆者が訪れた時はスタッフの方が苔のお手入れをされていらっしゃいました。苔の育成はとても繊細な作業だそうです。大切に育てられた苔が情緒を醸し出し、この寺の哀しい歴史に哀愁を添えています。

不思議と穏やかな気持ちになる美しい祇王寺。軍記物語にとどまらない平安時代にタイムスリップしたような気持ちになります。是非、嵯峨野散策の際は立ち寄ってみてください。

祇王寺への参拝とアクセス

京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32

JR嵯峨野線 嵯峨嵐山駅より徒歩20分

京福電鉄 嵐山駅より徒歩20分

拝観料: 大人300円・小人(小中高)100円

拝観時間: 午前9時~午後5時
(受付終了午後4時30分)

大覚寺・祇王寺(2カ寺)共通拝観券: 600円

※大覚寺500円、祇王寺300円 計800円の通常拝観料が600円となります。

※祇王寺~大覚寺までの所要時間は徒歩約25分です。