治験ってどんなもの?

『臨床試験』という言葉は聞いたことがあるでしょうか?人を研究対象として行われる医療に関する試験を、臨床試験と言います。

そのうちの1つが治験です。治験では薬の有効性や安全性を調べ、人が使っても大丈夫かどうかの試験を行います。対象となる人は、主に成人した健康な人や治療中の患者です。

試験中の薬を治験薬と呼び、その治験薬を病院で試します。治験できる病院は医療設備が整い、スタッフもそろっていて、医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令に定められたところのみ。

治験薬が治療に効果があり、人が使っても安全だと認められるとそれが出回るようになるため、とても重要なお仕事なのです。

稼げると噂の治験バイト、内容やもらえる金額は?

『短期間で高額の報酬が得られる』などと噂される治験のアルバイト。

実際はどのような内容で、どのくらいの報酬が得られるのでしょうか?

治験バイトの内容とは?

治験バイトには大きく分けて2つのタイプがあります。

  • 通院や単発のもの
  • 入院が必要なもの

入院が必要な治験だと、仕事や学校、家事育児などがある人は予定を空けなくてはいけなくなります。応募の際は、期間や日程を確認してから応募するようにしましょう。

薬の試験を行う治験の場合、内容にそれほど差はありません。どの治験でも、薬を服用したり注射したりして、前後の様子や経過を観察し、効果が出るか、副作用はないか、安全かなどを診てもらいます。また、経過を観察するために採血や検査を行います。頻度はその治験により異なるため、1日に数回採血されることもあるようです。

検査内容も治験で必要なものになるので、応募した治験でどのような検査が行われるのかなどしっかり確認しておきましょう。

報酬ってどれくらいもらえる?

だいたいの平均額にはなりますが、通院や単発の場合は1日1~2万円もらえることが多いようです。入院による治験の場合は、総額いくらと記載されています。内容によって金額に差はあるものの、10日で10~20万円くらいもらえるものもあります。

時給や日給で提示されるような給料としてもらうものではなく、あくまでも治験参加への謝礼金や協力費です。はっきりと金額は決まっていないので、その治験にかかる日数や必要な条件、リスクなどから報酬額が決まると考えられます。

おすすめな治験バイトはこれ!

初めて治験に参加する場合、どんなところで応募したらいいのかわからず迷ってしまうでしょう。

治験に応募するならこちらのサイトがおすすめです。


多くの治験案件を抱えているので、自分に合った治験を選ぶことができます。また、同様に登録して治験を探すサイトは複数あります。

開催場所、開催内容も様々ですので、まずはそれぞれに登録し、治験の情報を集めて、参加できそうなものを見つけてみましょう。

高額案件・美容健食などの取扱ジャンルも多数
治験モニター募集

関東・関西地域の募集が中心
JCVNの治験

バイトの条件や参加までの流れ

治験バイトの条件や参加までの流れをみていきましょう。

治験バイトの参加条件とは?

参加対象が「健康な人」ということであれば、健康状態が良好であることが条件です。また、「特定の病気や症状を持っている方」が対象の治験では、状態や病状などの条件が加わります。

いずれも、年齢や性別などの指定があり、その他は募集内容によって細かく指定されていることも。応募したい治験の条件が自分に当てはまっているか、よく確認して申し込むようにしましょう。

登録や応募~治験参加までの流れ

ほとんどの治験情報サイトでは、会員登録が必要となっています。登録後、治験の情報が流れてきたり、ログインすることで閲覧が可能となっています。

応募から治験参加までの流れはこちら。

  1. 治験案件をチェックし、
    参加したいものに応募する
  2. 詳しい説明を受ける
  3. 採血などによる健康診断を受ける
    (事前検診)
  4. 参加するかどうかを決める

参加しやすいような人気の治験となればキャンセル待ちとなることもありますので、参加してみたい治験が見つかれば早めに応募しましょう。

また、詳しい説明は健康診断と一緒に行われることが多いようです。直接病院へ行き、そこでどのような治験なのか、リスクはあるのかなど詳しい話を聞くことができます。そしてそのあと採血などが行われ、一度帰宅して参加するか考えてみる、というのが基本的な流れとなります。

事前検診の結果によっては…

参加しようと決断しても、健康診断に引っかかってしまった場合は参加することができなくなります。

個人情報は守られているのでご安心を

治験に応募したことや、実際に参加したことを知られたくないという人は多いでしょう。応募したことや参加したことの情報が出回ることはありません。法律により、医療機関やスタッフから情報が漏れないようになっています

治験に関するカルテ上には、名前や住所などの個人情報は記載されます。しかし、治験結果には個別に番号がつけられたり匿名化されたりするので、その結果から個人を特定される心配はありません。

治験バイトが向いている人をチェック

治験バイトは通常のバイトと違う点がたくさんあります。

向き不向きも意外と重要。事前にチェックしておきましょう。

向いているのはこんな人

薬の開発に関わるとはいえ、向き不向きなく誰でも参加できるのでは?と思って、説明を受けに行く方が多いそうです。

入院して治験に参加するタイプのバイトでは、特に向き不向きがあります。

  • 日程の都合を合わせることができる
  • 制限のある生活を送れる
  • 集団生活できる

入院する場合、『この日からこの日までの何日間実施する』というように日程が決まっています。仕事をしていたり、予定があったりして参加できない日が期間内にあれば参加できません。

また治験での入院生活には、試験結果に響かないようにいろいろな制限があります。普段通りに生活できるわけではないので、スマホやパソコンの使用がNGだったり、食事やトイレ以外はベッドから動かないように指示されたりするのです。これらをクリアできるようであれば、治験バイトに向いており高額報酬をゲットできるでしょう。

また、他の参加者と同じ病室で生活することがほとんどです。集団生活が嫌いな人にはハードかもしれません。単発や通院タイプの治験なら集団生活が苦手な方でもできるものが多いので、そちらを探してみてはいかがでしょうか。

治験バイトのメリット・デメリット

治験バイトにはどのようなメリットやデメリットがあるのか、治験ならではの特徴を事前に知っておくと安心です。

メリットにはどんなものがある?

治験バイトをするメリットには以下のようなものがあります。

  • 健康診断が無料で受けられる
  • 短期間で高額な報酬が手に入る

治験に参加する前に健康診断を受けることができ、治験中、治験後も検査があります。そのおかげで健康かどうかがわかるのです。また、治験をきっかけに、健康に対する意識が変わったという人もいるようです。

そして、収入を得たい人にとって、最大の魅力が高額な報酬です。1日だけの治験バイトでも、他のバイトをするよりも苦労することなくお金をもらえると言われています。

入院のように長期間の治験だと、より多くの額を手にすることができるので、社会に貢献しながらお金をもらうというのはメリットの1つと言えるでしょう。

デメリットはある?

もちろん、治験にもデメリットは存在します。

  • 診察や検査を受ける機会が増える
  • 治験が終わるまで飲めない薬やサプリメントなどがある
  • ルールが細かく設けられている
  • 治験の期間中は制限のある生活を送ることが多い
  • 好きなものを食べられないことがある
  • 副作用が出る可能性がある

治験中に検査を繰り返し行うのはもちろん、治験終了後も検査や診療が必要な場合があります。治験バイトに参加するのはほとんどが健康な人なので、普段あまり病院に行かない人は面倒に感じることもあるかもしれません。

また、生活を送る上で治験のルールを守らなくてはいけません。好きな食べ物が食べられなかったり、普段飲んでいるサプリメントが飲めなかったりする可能性もあるのです。

頭痛が酷いという日があっても、治験中であれば頭痛薬を気軽に飲めないことも。

治験バイトの不安解消Q&A

ここでは治験バイトを始めるときに気になる疑問について解説していきます。

時間や期間はどのくらい?

治験の内容によってかかる時間や期間が違います。

所要時間が短いものだと1時間前後で終わりますし、長ければ1ヵ月前後かかることもあるのです。

例えば、単発のものだと薬を服用し、採血したら終わりで、その間約1時間半ほどだったというケースがあります。入院が必要な治験では、約1ヵ月治験薬の服用と検査が行われ、その間運動やスマホの使用を禁止されたというケースもあるようです。

得た報酬に税金ってかかる?

治験でもらう報酬は法律上の位置づけが雑所得となっています。つまり、報酬と呼んでいるけど実際は報酬や給料ではないということ。

もし治験で得る報酬しか収入がなく、1年間で38万円未満の収入であるなら確定申告をする必要はありません。

しかし本職があり、そちらで給料を得ている場合は、治験の報酬が20万円を超えた時に確定申告しなくてはいけなくなります。そして税金がかかるようになるのです。源泉徴収されることはないのですが、確定申告が必要になったのにしないとなると脱税扱いになってしまうかもしれません。

途中でやめることはできる?

もちろん、途中でやめることができます。

治験の段階によっては、すでに投薬などが終わっていて経過を観察しなくてはならないなどの理由から、中断することができない場合もありますが、早い段階でなら自分の意思で中断してもらうことができます。その際、病院側から不利益を被ることはありませんのでご安心ください。

治験中、治験後の費用負担はあるの?

治験中に使う治験薬や必要な検査代などは治験を依頼している製薬会社が負担してくれるため、治験参加者が費用を負担することはありません。

ただし、持病があるなどして、飲まなくてはいけない薬の費用などは自分で支払うことになります。また、治験中の検査費用や治験薬代は支払う必要はないものの、診察料が必要な場合があります。

どこまで費用を負担してもらえるのかなど、治験参加前の説明時に聞いておきましょう。

副作用が出ることってないの?体は大丈夫?

まだ世の中に出回っていない薬の試験なので、思ったより強い副作用が出ることも考えられます。通常、どんな薬にも副作用はつきものですが、治験薬はそれよりもリスクがあると考えておいた方がよいでしょう。

ただし、起こりうる副作用は説明時にもらう説明書類に記載されていますし、万が一副作用が出てもすぐに対応できるようスタッフがそろっています。また、フェーズⅠよりフェーズⅡ、フェーズⅡよりフェーズⅢの方が副作用が出にくくなると考えられます。心配なら最終段階あたりの治験に参加することをおすすめします。

※治験の3つの段階

第Ⅰ相試験
(フェーズⅠ)
健康な人を少数集め、治験薬の成分が安全か、体内にどのように吸収・排泄されるのか、量はどのくらいがいいのかなどを調べます。
第Ⅱ相試験
(フェーズⅡ)
第Ⅰ相試験の結果をもとに、治験薬の安全性や有効性、投与量の確認をします。
第Ⅲ相試験
(フェーズⅢ)
多数の人を集め、治験薬を使用してもらい、治療により近い状態で治験薬の安全性と有効性を確認します。

死亡することってあるの?

治験の危険度が高いものなどでは死亡事故が発生した例も存在します。

死亡例①:抗がん薬の治験中に死亡(2005年)
がんの治療に使われる抗がん薬の治験中、投薬後に患者が死亡するという事故がありました。このケースでは治験参加者が高齢のがん患者だったため、副作用が強くて亡くなったのでは?と言われています。
死亡例②:フランスで死亡事故(2016年)
こちらは比較的最近の事故です。フェーズⅠでは問題なく、むしろ安全で有効な薬だと判断されたにもかかわらず、フェーズⅡ以降で体調を崩していき治験参加者が死亡してしまったという事例です。

これらのような事例が報告されていますが、死亡事故はごく稀といわれています。

また、万一治験に参加して大きな副作用に見舞われたということがあった場合、通常、治療などの処置がなされたり、補償を受けることが可能となっています。このあたりも治験前に説明があるはずですので、しっかりと確認し、不明点等あればかならず聞いておくようにしましょう。

参加者が気を付けたいこととは

どの治験にも当てはまるわけではありませんが、治験ごとに参加者が気を付けることがあります。試験を適切に行うために必要なものなのでチェックしておきましょう。

気を付けることは主に2つ

治験ごとに細かいルールは存在しますが、共通して気を付ける必要があるのは主に2つです。

  • 勝手に飲酒、喫煙、飲食をしない。
  • 体調の変化があったり何らかの症状が出たら、スタッフにすぐ伝える。

特に飲酒や喫煙といった禁止事項にあたることは、副作用につながったり、治験結果に影響を与えることとなります。他の治験参加者のためにもルールはしっかり守りましょう。

十分な説明を受ければ大丈夫

ルールや決め事が細かいなら参加するのは難しい?と不安に思う方もいるかもしれませんが、しっかりと説明を受けてから参加を決められるので心配はいりません。

治験の内容や目的、気を付けるべきことなどが書かれた書類が渡され、さらに医師や治験のスタッフが詳しい説明をしてくれます。そこで疑問点を質問し答えてもらうことでより安心できるでしょう。

また、説明が書かれた書類は持ち帰り、家族に相談しながら参加するか決めることも可能です。その場で決める必要はないので、まずは十分な説明を受け、納得の上参加するようにしましょう。